ALGSのルールってどうなってるの?【Year 6-①】

年間ロードマップ

ALGS(Apex Legends Global Series)Year 6が開幕しました。総賞金700万ドル、3つの国際LANイベント、そして札幌での3年連続Championshipと、過去最大規模のシーズンです。

友人に紹介されて見た、なんとなくYouTubeでライブしてたから見た、という軽い気持ちで見始めた人も少なくないでしょう。なんか毎週試合してるけど、これってどういうルールで何を争ってるの?という人のために、今回はYear 6の前半戦、誰でも参加できるOnline Open(終了済み)から、Pro League Split 1・Challenger Circuit Split 1を経て、最初のLANイベントであるSplit 1 Playoffs(リヤド)に至るまでの流れを追います。

シーズン全体の構成

ALGS Year 6の競技は、以下の4リージョンに分かれて進行します。

  • Americas(南北アメリカ)
  • EMEA(ヨーロッパ・中東・アフリカ)
  • APAC North日本・韓国・台湾など)
  • APAC South(東南アジア・オセアニアなど)

シーズン全体のタイムラインは次のとおりです。

イベント時期形式賞金
Online Open2月〜3月オンライン
Pro League Split 14月〜6月オンライン$50万
(各地域$12.5万)
Challenger Circuit Split 14月〜6月オンライン
Split 1 Playoffs7月LAN(リヤド)$200万
Pro League Qualifier (PLQ)7月下旬オンライン
Pro League Split 28月〜10月オンライン$50万
(各地域$12.5万)
Challenger Circuit Split 28月〜10月オンライン
Split 2 Playoffs10月〜11月LAN(ラスベガス)$200万
Last Chance Qualifier (LCQ)11月オンライン
ALGS Championship2027年1月(札幌)LAN$200万

Online Open(2月〜3月)

概要

ALGSシーズンの最初のステップです。チームを組んで登録すれば、誰でも参加できるオープン予選として、4週末にわたって開催されます。

  • 第1週:2026年2月28日〜3月2日
  • 第2週:2026年3月7日〜9日
  • 第3週:2026年3月14日〜16日
  • 第4週:2026年3月21日〜23日

4地域全て同一フォーマット・同一スケジュールです。また、このラウンドはプロリーグ予選のため賞金はありません。

プロリーグ進出条件

Online Openからの Pro League Split 1 への進出ルートは以下の2つです。

  1. 各週の優勝チーム
  2. 4週間の累計ポイント上位4チーム

計8チームがOnline Open経由でPro Leagueへの参加権を得ることができます。残りのPro League枠は、Year 5の実績に基づく招待チームで埋められます。

結果

記事作成時点でOPENは全日程が終了し、以下の8チームがPL進出を決めました。

GANGRABBIT#1 Winner
GUNSO#2 Winner
SukiSukiScream (→KERNEL)#3 Winner
WGR NEO#4 Winner
ZETA DIVISION累計Pt #1
RUA累計Pt #3
Dreadnoughtus.累計Pt #4
DeNeTars (→SETOUCHI Sparks)累計Pt #5

いくつかのチームはPLまでの間に企業・スポンサーがついてチーム名が変更になりました。OPENから見ていた人で「あのチームいなくね?」とならないように注意が必要です。

Pro League Split 1(4月〜6月)

概要

Pro League Split 1は2026年4月4日〜6月7日にかけて開催されます。各リージョン30チームが参加し、10チーム×3グループに分けられ、毎回2チームがロビーを作成して20チームのロビーで6試合のマッチシリーズを行います。毎週末がマッチデーとして設定されており、全シリーズ終了後にリージョンファイナルが行われます。

累積ポイントの計算

  1. 6試合の合計ポイントでそのラウンドの順位を決定
  2. ラウンドの順位に基づいてプロリーグポイントが付与される
  3. スプリットで集めたプロリ-グポイント次第で最終的なPro League順位が決定

試合ごとのポイント計算についてはこちらを参照:

ラウンド順位獲得プロリーグポイント
1位25
2位21
3位18
4位16
5位~19位15~1 (1pt刻み)
20位0

特に3位以上であれば下の順位に対してpt差が付くので有利になります。

マッチポイントが順位に応じてプロリ-グポイントに変換されるため、80ptの1位も60ptの1位も価値はほとんど変わりません。特定のラウンドで大勝しても、他のラウンドで不振であれば上位に食い込めない仕組みになっています。シーズンを通じた安定性が求められます。

各グループ6ラウンドずつの規定ラウンドが終了した時点で、累計ポイント上位20チームはリージョンファイナル(RF)出場の権利を得ます。

リージョンファイナル(RF)

Pro Leagueの通常シーズン終了後、各リージョンの上位20チームがRegional Finalsに進出します。Regional FinalsはMatch Point形式で行われ、全試合終了時点でのマッチポイントはプロリーグポイントにさらに加算されます。

ラウンド順位獲得プロリーグポイントラウンド順位獲得プロリーグポイント
1位35
(SP1 Playoffs 出場決定)
11位13
2位2912位11
3位2513位10
4位2214位8
5位2115位7
6位2016位6
7位1817位4
8位1718位3
9位1519位1
10位1420位0

通常シーズン中よりポイント配分が高いため、ボーダーを争うチームにとっては逆転のチャンスです。

このラウンドの優勝チームは累計ポイントにかかわらずSplit 1 Playoffsへの直接出場権を獲得します。

Split 1終了後の振り分け

Pro League Split 1の最終順位に基づき、各チームは次のいずれかに振り分けられます。APAC-Nはプレーオフの枠が9枠あるので、以下のように振り分けられます。

RF優勝チーム&ポイント上位8チームSplit 1 Playoffs 権利獲得
ポイント上位22チームPro League Split 2 残留確定
ポイント下位8チームPLQ(Pro League Qualifier)へ

※RF優勝チームがポイント上位8チームに入っていた場合、9位も権利獲得

Championship Points(CP)

上記のプロリーグポイントとは別に、Pro Leagueの最終順位に応じてChampionship Pointsが各チームに付与されます。このCPはシーズン全体を通じて累積され、最終的にALGS Championship(札幌)への出場権を決定する最も重要な指標です。

まだ前半戦なのでこのポイントが意味を持つのはまだまだ先の話。今年競技を初めて見るよ、という人は「なんかそういうポイントもあるんだ」、ぐらいに思っておいて大丈夫です。

細かいことですが、Year 6からは、選手がそのスプリットで最低12試合に参加していなければ、そのチームのCPにカウントされません。ロスター変更による「ポイント持ち逃げ」を防止するための措置です。

Challenger Circuit Split 1(4月〜6月)

概要

Challenger Circuit(CC)はPro Leagueと並行して開催されるオープン大会で、Pro Leagueに所属していないチームが上位リーグへの昇格を目指す場です。各スプリット4回のオープン予選で構成され、フォーマットはOpenとほぼ同じです。

  • 第1回:2026年4月11日〜13日
  • 第2回:2026年4月25日〜27日
  • 第3回:2026年5月23日〜25日
  • 第4回:2026年6月6日〜8日

進出条件

CCからの進出先はPLQ(Pro League Qualifier)です。

  1. 各予選の優勝チーム → PLQに直接進出
  2. 4回の累計ポイント上位4チーム(各リージョン)→ PLQに進出

ただし、同一ロスターで同一スプリット内に複数回優勝した場合、追加の進出枠は累計ポイント次点のチームに移ります。

Split 1 Playoffs(7月、オフライン大会@リヤド)

概要

ALGS Year 6 最初のLANイベントです。Esports World Cup 2026の一部として、サウジアラビア・リヤドで開催されます。

  • 日程: 2026年7月7日〜11日(5日間)
  • 参加チーム: 40チーム(全リージョン合同)
  • 賞金プール: $200万
  • Year 5 Midseason Playoffs優勝のVK Gamingは直接招待

リージョン別枠配分

  • Americas:13枠
  • EMEA:9枠
  • APAC-N:9枠
  • APAC-S:9枠(前回優勝のVKGを含むため、権利は実質8枠)

フォーマット

Split 1 Playoffsは3段階で進行します。

① Group Stage

40チームがグループに分かれて対戦し、Round Score(シリーズ累計ポイント)で順位を決定します。

  • 1〜14位 → Match Point Finalsに直接進出
  • 15〜34位 → Survivor Seriesへ
  • 35〜40位 → 脱落

② Survivor Series

Group Stageで15〜34位だった20チームによるサバイバルラウンドです。

  • 上位6チーム → Match Point Finalsに合流
  • 7〜20位 → 脱落

③ Match Point Finals

Group Stage通過14チーム+Survivor Series通過6チーム=計20チームによる最終決戦です。

  • 各試合でプレイスメントポイント+キルポイントを累計
  • 50ポイントに到達したチームが「Match Point Eligible(マッチポイント資格)」を獲得
  • Match Point Eligible状態で試合に勝利すれば優勝
  • 複数チームがMatch Point Eligibleになることは珍しくなく、そこからの駆け引きがALGS最大の見どころ

Championship Pointsへの影響

Split 1 Playoffsの最終順位に応じて、Pro Leagueよりも大きなChampionship Pointsが付与されます。LANイベントでのCPはオンラインイベントよりも重みが大きいため、Championshipへの出場権争いにおいて非常に重要な大会です。

さらに、Split 1 Playoffsでの各リージョンの成績は、Split 2 Playoffsのリージョン別枠配分にも直接影響します。リージョン全体として強い成績を残せば、そのリージョンに割り当てられるSplit 2 Playoffs枠が増える仕組みです。


前半戦終了!

Split 1 Playoffs終了時点で、各チームは以下のいずれかの状態にあります。

状態該当チーム次のステップ
Pro League 残留PL上位22チームPro League Split 2へ
PLQ 出場決定PL下位8チーム+CC上位チームPLQで入替戦
CC のみ参加PL・PLQ非該当のチームCC Split 2で再挑戦

Year 6 前半はここまで。次回はこの続きで、PLQ ~ Pro League Split 2を経て、シーズン最後のLANとなるSplit 2 Playoffs(ラスベガス)までの流れを解説します。